人が他人を受け入れるまでには4つの壁があると言われています。
俗に言う、メラビアンの法則をご紹介します。
- 外見
- 態度
- 声
- 話
コミュニケーションにおいて、言葉も重要ですがそれ意外の部分も見られている事がわかります。
ちなみに、メラビアンの法則は間違った解釈が多く「外見だけが重要」と言われていますが、メラビアンの法則はそうではありません。
ある前提条件が抜け落ちてしまっています。
目次
メラビアンの法則
アメリカの心理学者メラビアンが提唱した法則。
簡単に言うと、人は視覚情報を優先して人を判断するということです。
しかし、前提条件があって「感情や態度について矛盾したメッセージが発せられた時」です。
つまり、相手を見た目だけで判断するというわけではありません。
巷では、メラビアンの法則を引用して「人は見た目だけで判断している」と言われていますが、メラビアンの法則において、それは間違いです。
あくまで、相手の感情や態度の矛盾したメッセージを受け取った時に限り、4つの壁が出てきます。
コミュニケーションにおいて言葉だけではなくて、ノンバーバル(非言語)で情報をやり取りしていることをメラビアンは提唱。
矛盾したメッセージとは?
例えば、何かを質問したときに「大丈夫です」と言われた場合、YESなのかNOなのか、分かりづらい場面がありますよね。
相手がYESなのかNOなのか分かりづらい。
もしくは、明らかに具合が悪そうな人が「元気だよ!」と言っても違和感を感じますがその時には相手の見た目やしぐさなどの外的要因で判断するということ。
言葉では元気と発していても顔が青ざめていたり、冷や汗が出ていれば即座に体調が悪いと判断できます。
4つの要因とは?

相手から矛盾したメッセージが発せられたときに、人は4つの要因で相手を判断します。
第1要因
第1要因は単純な見た目。
外見・表情・服装から相手を判断します。
人は表情によって感情を表現するため相手の表情から判断するのは理に叶っていますよね。
極端な話、「自分はお金持ちだよ」と豪語している人がボロボロの服装を着ていると信じられないのは、この第1要因に引っかかっているからです。
また、孫悟空が「オラ、1番つえーぞ」と言っていても、マッチ棒のような体つきだと信じられませんよね。
第2要因
続いては態度・姿勢・しぐさから判断。
相手が「楽しい!」と言っていても、指や髪をいじっていたりしたら「退屈そうだな」と読み取れますよね。
孫悟空が強敵を前にした際、「オラ、ワクワクすっぞ!」といいながら岩陰でガタガタ震えていると、嘘だと判断するのではないでしょうか。
第3要因
声の大きさ・抑揚・スピード。
ようやく声に焦点があたります。
「元気」と言っている人の声が小さい。
「落ち着いている」と急ぎ場やに話す。
又は「オラ、まだまだ戦えるぞ!」と声が小さく、抑揚がなければもはや戦闘できる状態ではないのがわかりますよね。
第4要因
最終的には話の内容で判断します。
これまでの要素に加えて最終的には話の内容で相手が何を考えているのかを判断します。
普段から孫悟空が「地球はわからねえが、おめぇはオラが守る。」と話していますが、それは今までの要因を踏まえた上で本心かどうかを判断。
メラビアンの法則から学べること
よく言われているメラビアンの法則は言葉よりも見た目が9割という本から間違った認識になりやすいです。
あくまで矛盾したメッセージが発せられた時に置いては言葉よりも見た目が優先されるという意味です。
とはいえ、メラビアンの法則は他人から信用を得るために必要な方法が学べます。
それは、自分がイメージさせたい見た目や仕草を身につけること。
例えば、仕事ができると思われたい場合はスーツを身に着けてそれらしい振る舞いをすること。
また、ボディランゲージもコミュニケーションでは重要なため、相手に違和感を与えるような体の癖がついている場合は改善していく。
言葉以外の部分にも注意を払うことが大切になります。
言語・非言語どちらも重要
メラビアンの法則では、言葉だけではなくて言葉以外の非言語領域のコミュニケーションだけが重要のような解説をよく見かけます。
しかし、どちらが大切とかではなくて、どちらも大切。
あくまで矛盾したメッセージを発した場合においては非言語が重要視されるだけです。
つまり、このメラビアンの法則から学べるのは人は言葉だけではなくて、言葉以外の部分も含めてコミュニケーションをしているということです。
相手にあなたの感情を伝えるためにもボディランゲージを活用してみましょう。